鉄不足はしわやたるみの原因に

マクロビオティック(玄米菜食上義)に代表されるような菜食主義で、肉や魚などの動物性食品は食べずに、野菜や穀類などの植物性食品だけを食べている人も少なくないと思います。「肉食をやめて体調が劇的によくなった」「菜食で美肌になった」というように菜食生活を推奨する本やテレビ番組をよく見かけますが、分子整合栄養医学的観点からアンチエイジングを考えると、こうした食生活には決定的な欠点があります。というのは植物性食品だけでは、美肌に必要な栄養素、鉄とタン山質の不足が人きな問題になるのです。

鉄は女性にとって重妛な栄跪素です。笂容のためだけでなく、頭痛や慢性疲労とも関連があります。

鉄は、有機鉄と無機鉄の2種類に分けられます。無機鉄とはほうれん草やプルーンなどの野菜や米物などに含まれている鉄で、吸収率が非常に忠く、体内に殆ど取り込まれません。つまりほうれん草などに多く含まれている無機鉄は吸収されずに、便として出ていってしまっているのです。しかも植物山来の鉄は吸収率が悪いだけでなく、老化の原囚になる活性酸素を発生させる性質を持っているのです。野菜や米物はヘルシーと思っている万には意外な事実かもしれません。

ですから、よく「鉄を袖うためにほうれん草やひじきを食べましょう」と言われていますが、分子整合栄養医学的には、これらの植物性の鉄は鉄不足解消には役立ちませんので、おすすめしていません。ただ誤解がないように言っておきますが、ほうれん草やひじきなどはβ-カロチンや食物繊維を補充するという意味でしっかり食べていただきたい食材です。ただ鉄の補給には向いていないというだけです。ちなみに保険診療で処方される鉄剤はすべて無機鉄です。鉄剤を飲んだ方の中には、胃が痛くなったり、ムカムカしたりして飲めないという方が少なくありませんが、これは保険の鉄剤は無機鉄なので、活性酸素を発生させ、胃腸の粘膜をただれさせるからです。

一方、動物が蓄えている有機鉄はヘム鉄ともいい、レバーや赤身の肉に多く含まれています。ヘム鉄は格段に吸収率がよく、体内に取り込まれやすい鉄です。また、皮膚を維持するために必要なビタミンA、ビタミンB群、亜鉛なども動物性食品の方に豊富に含まれているうえ、老化の元凶である活性酸素を発生させません。

ですから、野菜や果物だけ食べていたのでは、鉄が不足する可能性が高いのです。特に女性は月経で鉄を毎月喪失しますので、そうでなくても鉄不足に傾いているのに、吸収率の悪い植物性の無機鉄しか摂っていないと、かなりの鉄欠乏に陥ってしまいます。さらに、鉄は肌にはりをもたらすコラーゲンを作る際に必要ですので、鉄不足はしわやたるみの原因にもなってしまいます。

というように、肉を食べるのを控えることで、さまざまな栄養素が不足して、あなたの美を損ねるだけでなく、健康にとってもマイナスになる危険性が大きくなるのです。肉は好きだけど健康や美容のために控えていた方は、今日からしっかり肉を食べるようにしてください。